鬼軍曹ジゼルの独り言

スマホゲーム「シノアリス」のギルド「黒猫」のブログです。

番外編:二次創作活動と夏に湧く変な人

ギルドのことじゃなくて私的なことだけど、ちょっと書かせてください。

事の起こりはTwitterで、私の大事な人が突然シノアリスのファンアートやグッズ制作をやめて、Twitterアカウントを閉じるかもしれないとツイートしたこと。
その人は、色紙にシノアリスのキャラクターを描いて、それを同人通販サイトで販売したのですが、それに対して「著作権違反だからやめた方がいいよ」とDMが来たそうです。
そのため、その人はファンアート活動をやめなきゃいけないかな、と考えたのです。

あまり詳しいことは書けませんが、これだけ聞いただけでも私は「おかしいな」と思いました。
エスパーか!いえ深読みが好きなだけです。

まず、同人活動の基本的なところから。
著作権所有者または団体(ゲームなら開発元、小説やコミックなら原作者や作画者)以外の人が、そのゲームやコミックのキャラクターを使ってオリジナルのストーリーを作る、イラストを描く、グッズを作るといった行為を「二次創作」あるいは「二次著作物」と言います。
これは、原則として著作権所有者に許可を取り、作成、販売するものです。許可を取らないと「著作権法違反」の疑いが発生します。
ただし、世間的に例外と(黙認)され、著作権所有者に許可を取らずに二次創作をしているものがあります。「同人誌」「同人グッズ」です。
コミケとかで売られているものですね。
広義で言えば、コスプレも二次創作です。厳密にはコスチュームが二次創作と言うのでしょうかね。

著作権所有者としては、同人誌、同人グッズについては寛容なところがほとんどです。中には「絶対禁止!!」なものもありましたけど。
具体的な話になると、「100万円以上の収益がある場合は著作権所有者に許可を取ること」とか、そういう決まりを作っている会社もありますね。
お小遣い程度の稼ぎであれば、その作品を好きになって、色々な妄想をして、コミックや小説やグッズを作って、ファン同士交流を深めてほしい、ということなのでしょう。
すなわち、同人活動は「白に近いグレー」と言えます。
あ、エログロは別ね。あれは潰していいと思う。

で。
今回の件ですが、私の大事な人がやっていたのは完全に「一般人の二次創作活動」です。ほんのささやかな。
即売会に出すほどの数を作っているわけでもなく、ネットにイラストを公開し、アクリルキーホルダーを少量作ったり、今回ちょっと直筆色紙を売ってみようかな、と思った程度です。
そこに、突然「ゲームキャラを描いた色紙を売るのは著作権法違反で真っ黒だからやめた方がいいよ!」というDMです。
その人は委縮してしまって、もうファンアートは書かない方がいいのかなと思い詰めてしまいました。

DMを送ってきた人は、多少なりとも同人活動をご存知の方だそうです。
上で書いた、「度を超えない同人活動は白に近いグレー」というのは、作り手、買い手の人にとっては半ば常識のようなものです。
それを「同人活動は真っ黒」と言い切る所に違和感を覚えました。
大事な人に直接聞いた話はここでは書けませんが、話を聞くうちに私の「おかしいな」な気持ちはどんどん大きくなっていきました。
その結果、DMを送ってきた人は善意の忠告ではなく、善意を装った嫌がらせと判断しました。
まあ、これだけじゃわからないよね。
夏にはたくさん湧いてくるんですよ、こういう人…。

でまあ、何が言いたいかというと。
ファンアートは著作権法違反どころか、開発者、運営、キャラデザイナー、ゲームデザイナー、原作者、作画者、皆さんとても喜びます。
そこに法律的な問題があったとしても、自分たちが作り出したキャラクターを愛してくれて、イラストにしてくれて嬉しくない訳がない。
その感情の中に悪意で解釈された法律の入る余地はありません。
でも、法律を盾にした悪意をぶつけてくる人はいるんです。
ただただその作品の世界、キャラクター、ストーリーを愛して活動している人の中には、悪意を真正面から受けてしまう人がたくさんいます。

きれいなお花畑で遊んでいる女の子に猥褻物を見せつけるようなものか。
ちょっと違うか。

まあメンタルに受ける衝撃の強さは似たようなものじゃないかなあ。
人道的にも精神的にも許すことが出来ない悪行なんです。
ただ、自分の嗜虐心を満たすためだけの行為。

うちのギルドには絵を描く人たくさんいます。とても楽しそうで、見ていてこちらも楽しくなります。
ギルメンにもいます。みんな楽しそうです。
私は楽しそうな皆さんを見ているのが幸せです。
皆さんが、今回のような事に巻き込まれないとも限りません。悪意はどこからでも飛んできます。
もし、このような事に巻き込まれたら、どんな小さなことでも相談してほしいです。
おせっかいですよね。私もそう思います。
それでも、最初あるいは最後に頼る場所になれればな、と思ってます。

同人とか絵とかだけじゃなくて、リアルには話せないけど愚痴りたい!相談したい!みたいなのもおっけーです。年寄りで良ければ、ですが。

とりあえず、私の大事な人に不安を与えた自称ゲームクリエイターは死すべし。慈悲はない。((c)ニンジャスレイヤー)

悪意ある人間である根拠を挙げる予定が…直接聞いたことは書けないから挙げることが出来ないと今気づいた。だめじゃん。